はじめに
介護職から大型トラックドライバーに転職した経験をもとに、ドライバーへの転職の注意点をまとめていきたいと思います。
どんな職業にも自分に合うか合わないかは人によって違います。介護職からの転職で実際はきつい部分もありました。

わからない世界に転職って勇気がいりますよね。
転職する際の注意点、勤務先を決める際のポイントを介護職との相違点も含めながらお話したいと思います。
①労働条件・勤務時間の確認
ドライバーの仕事は、どうしても長時間勤務になりがちです。
転職前には、1日の拘束時間や休憩時間がどのように設定されているかを必ず確認しましょう。
業務内容によっては荷下ろしの待ち時間が発生したり、天候・渋滞によって思うように休憩が取れないこともあります。
一方で、介護職は勤務時間や休憩時間がほぼ固定されていますよね。
私は待ち時間に本を読んだり、ネットニュースを見て過ごしていますが、
この「待ち時間」が苦痛に感じる人も少なくありません。
転職を考える際は、
- 長距離運転があるか
- 泊まり運行があるか
をしっかり確認しておくことが大切です。
毎日帰宅したい方は、私のように**「地場運行」中心の仕事**を選ぶのがおすすめです。
働き方改革で改善傾向も、会社選びが大切
2024年の「働き方改革関連法」により、ドライバーの労働時間は改善されつつあります。
とはいえ、法令をしっかり守っている会社かどうかは、事前にチェックしておくと安心です。
私が転職して嬉しかったこと:「長期休暇」
介護職時代にはなかなか取れなかったGW・お盆・正月の長期休暇。
ドライバーに転職してからは、各1週間ほどの休みが取れるようになり、
家族とゆっくり過ごす時間や趣味の時間を楽しめるようになりました。
積み下ろし作業の確認も忘れずに
勤務時間だけでなく、荷物の積み下ろし方法も重要です。
大型トラック1台分を手作業で下ろすのか、
それともパレット積みでフォークリフトを使うのかで、身体への負担は大きく違います。
詳しくは、👉 元介護職員が語る!大型トラックドライバーに転職して気づいたフォークリフト免許の必要性
の記事も参考にしてみてください。
介護職で腰を痛めた経験がある方なら、
「もうあの痛みは味わいたくない」と思うはずです。
身体的な負担を減らすためにも、積み込み・荷下ろしの条件確認は欠かせません。
②給与体系・手当の確認
ドライバーの給与体系は、会社によって本当にさまざまです。
歩合制・固定給・距離手当・深夜手当など、組み合わせ方も異なります。
同じ「大型ドライバー」でも、働く会社で年収が大きく変わることもあります。
私の勤務先の給与体系
現在、私が勤めている会社では、
基本給+運行手当+皆勤手当+昇給制度+年2回の賞与という仕組みです。
また、1年間無事故だとクオカードをいただけるなど、安全運転へのインセンティブもあります。
転職してわかった給与体系の落とし穴
私はこれまでに3社の運送会社を経験しました。
最初の会社は「日給制」で、残業代がつかず、賞与もほんの“こづかい程度”。
さらに「研修中は基本給のみ」で、実際の運行が始まるまでの収入がとても不安定でした。
今になって思えば、事前の情報収集不足が原因でした。
「研修期間中の給与がどうなるか」
「手当の支給条件」
などは、
求人票だけでなく、面接時に必ず確認すべきポイントです。
研修期間中の給料にも注意
運転に慣れるまで時間がかかり、
3か月間ずっと基本給のみという新人ドライバーを見たこともあります。
「研修中でもしっかり給料が支払われるか」
ここを確認しておかないと、思わぬ生活の負担になることもあります。
ドライバー職の給与は「走れば稼げる」と思われがちですが、
実際は会社ごとの給与体系や手当の有無で大きく差が出ます。
求人情報を見たときは、
- 基本給・歩合・手当の内訳
- 研修中の給与支給
- 昇給・賞与の有無
を必ず確認しておきましょう。
③社会保険・退職金・保険関係の確認
転職先を選ぶ際は、社会保険の有無だけでなく、退職金制度の確認も必須です。
会社によっては「10年勤めたのに退職金が数万円だった…」というケースもあります。
退職金は企業ごとに大きな差が出る部分なので、長く働きたい方ほど慎重にチェックしておきましょう。
介護職との違い:車両保険と事故時の弁償責任
介護職と大きく異なる点が、車両保険や事故時の弁償に関するルールです。
ドライバーの場合、事故や荷物破損のリスクが常に伴います。
- 事故を起こしたとき
- 積み荷を破損させてしまったとき
これらの弁償を「会社が負担するのか」「自己負担になるのか」は、会社ごとに大きく異なります。
車両や荷物の金額は想像以上に高額!
大型トラックは1台で家が1軒買えるほど高価。
中には1億円を超えるフルトレーラーも存在します。
さらに、運搬している荷物も精密機器や高額商品など、数百万円〜数千万円規模になることもあります。
そのため、ほとんどの会社では車両保険や貨物保険に加入していますが、
「免責分(自己負担分)」をドライバーが支払うルールの会社もあります。
実際の体験談
私自身も、以前勤務していた会社で不注意によりサイドミラーを破損し、3万円を自腹で支払ったことがあります(泣)。
また、同僚の中には100万円ほどの荷物を損傷し、免責分の10万円を負担した人もいました。
現在の勤務先では、そのような自己負担制度はなく、
会社全体で保険対応してくれるため、安心して運転に集中できます。
トラックドライバーの仕事は、常に「事故」と隣り合わせです。
もちろん、事故を起こさないのが一番ですが、
万が一のときにどのような補償があるのかを確認しておくことで、安心して働くことができます。
求人情報や面接時には、次の3点をしっかりチェックしましょう。
- 社会保険の完備状況
- 退職金制度の有無と支給条件
- 事故時や荷物破損時の弁償ルール
④車両の管理状況・整備体制
運転手は運行を開始する際、必ず毎日運行点検をしなければならないことが義務化されています。
項目に沿った内容を点検し、車両にトラブルがないかを確認します。その際の異常発見、運行中のトラブルはつきものです。
タイヤ交換を例にあげましょう。
対応方法 | イメージ | 負担度 |
---|---|---|
自社の整備工場 | 🏭🔧 (工場で整備士が交換) | 😊 ラク |
他の整備工場へ持ち込み | 🚚➡️🏭 (工場まで持ち込む) | 😐 ふつう |
自分で交換 | 👷♂️🔧💪 (自分でタイヤを外す) | 😫 大変 |
大型トラックのタイヤは1本60㎏程。タイヤ1本の交換でも乗用車のタイヤ交換とはわけが違います。整備不良で脱輪事故ともなれば一大事です。
また他社整備工場へ持ちこみの場合わ待ち時間が発生します。すぐに対応してもらえない場合も多いです。
知識として車両の構造は学ぶべきですが、実際のところ整備関係はプロにおまかせできる会社を選択したいものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は介護職からドライバーに転職する際の注意点をまとめてみました。なかには「自分には合わないかも…。」そう思った方もいるかもしれません。
私も最初は不安でいっぱいでしたが、転職しながらその業界の中でも自分に合った勤務先を探すことで不安も少しづつ解消して行くことができました。自身の転職理由とマッチするか(例:収入UP、時間の確保)と会社の条件が一致しているかよく確認しましょう。
次回は赤裸々!他業種へ転職!【2025年度版】大型トラックドライバーの給料はいくら?リアルな内訳を公開!こっそり教えちゃいますね♪
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