異業種転職のリアル!介護から運転手になって気づいたこと

転職までのストーリー

介護職からドライバーへ。「このままでいいのか?」という気持ちから始まった転職

私は長年、介護の現場で働いてきました。高齢者と関わる日々はやりがいもありましたが、正直なところ、年々疲れやストレスが蓄積していくのを感じていました。
夜勤、腰痛、ヒヤリ・ハット報告、人間関係…。それでも「自分にはこの仕事しかない」と思い込んでいたんです。

そんなある日、たまたま見かけた「ドライバー募集」の広告に目が留まりました。
「免許があればできる」「未経験歓迎」――興味本位で見たつもりが、気づけば履歴書を書いていました。

結果的に、介護職から全くの未経験でドライバー職へ転職。実際にやってみてわかったことが、たくさんあります。


未経験からの挑戦。最初に感じた「戸惑い」と「ギャップ」

転職後すぐに感じたのは、「全く別の世界に来たな」という感覚でした。


介護の現場では常に誰かと話しながら、連携しながら仕事を進めていましたが、ドライバーは基本的に一人きりの空間。それが最初は、少し寂しくもあり、同時に「気楽さ」にもつながりました。

慣れるまで大変だったのは、トラックのその大きさ。
細い道や左バックには相当な神経を使いました。また時間指定のある配達は、気持ちがあせりかなりのプレッシャーでした。
「運転が好き」だけでは通用しない。そう感じたのを覚えています。

大型トラックの左バックは後ろが見えないんです。

また、介護では「人の命」を預かっていた分、常に神経を張り詰めていましたが、運転手は「物を運ぶ」仕事。
責任の重さの種類がまったく違うんですよね。


「介護での経験がここで活きるとは!」と思った瞬間

意外だったのは、介護の現場で身につけたスキルが、ドライバーとしても役に立つ場面が多かったことです。

たとえば、荷物を届けたときの「ちょっとした会話」。
受け取り相手が年配の方だったり、お店のスタッフさんだったりすると、丁寧な言葉づかいや笑顔の対応がとても喜ばれます。これはまさに介護で培った接遇力です。

また、時間に追われる感覚や、突発的なトラブルへの対応も、介護現場で鍛えられていたからこそ落ち着いて対処できた気がします。

「全く違う業種だと思っていたけど、共通点もあるんだな」と実感することが何度もありました。

他者との会話が緊張感をほぐしてくれました。


転職して良かった?正直なメリットとデメリット

【良かったこと】

  • 人間関係のストレスがほぼない:一人の時間が多く、余計な気を使わなくて済む
  • 体への負担が減った:介助や夜勤がない分、身体が楽に
  • 自由な時間が増えた:勤務体系によっては、自分のペースで働ける
  • 給料が少しアップした:個人事業の軽貨物に転向して、歩合で稼げるようになった

【大変だったこと】

  • 孤独に強くないときつい:話し相手がいない時間が長い
  • 交通渋滞や天候によるストレス:これは想像以上に大きい
  • 運転スキルが必要:慣れるまでに神経を使う日々が続く
  • 健康管理が完全に自己責任:腰痛や運動不足には注意が必要

今、同じように悩んでいる人へ伝えたいこと

もし今、介護職に疲れを感じていて、「他の仕事にチャレンジしてみたい」と思っているなら、ドライバー職という選択肢は“アリ”だと思います。
向き不向きはありますが、介護で培ったスキルや人間力は、決してムダになりません。

私自身、転職して「もっと早く動いておけばよかった」と思うこともあります。
不安はあって当然。でも、一歩踏み出したからこそ見える景色がありました。

介護の現場で頑張ってきたあなたなら、どんな仕事でもきっとやっていけます。
この記事が、少しでも背中を押すきっかけになれば嬉しいです。


まとめ

  • 介護職から運転手職への転職は、ギャップもあるが意外な共通点も多い
  • 人間関係のストレス減・働き方の自由度増など、生活面での変化は大きい
  • 介護の経験はドライバーでも必ず活きる
  • 異業種でも、やってみないとわからない世界がある

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